また放置しがちになっているので、少しずつでも『性なる怪物の書』続編のため、
架空インタビュー記事を書き貯めていくことにしました。
気分次第で全然違うものを書くかもしれませんが!
とりあえず記念すべき最初の追加記事モンスターはクラーケン(魔将級モンスター、外見は巨大スキュラ)です。
初回ということで今回は淫文を含んでいません。
詳細は『絶対隷奴』ルールブックを参照してください。
<一般の認識>
「テンタクルスをほぼ無限に生み出してくれますからな。あれの食材としての価値に、かつての手前も興味を持っておりました。ある日、領主殿がクラーケンを討伐したとのことで、切り落とした新鮮な触手を受け取ったのでございます。ええ、領主殿の計らいに手前も大いに感動し、領主殿の晩餐を飾るべくクラーケンのそれを調理してみたのですが……。結論から申し上げれば、子が美味であれば親も……とはゆきませんな。大味すぎるし、調理もしづらい。おまけに、筋繊維まで太すぎるせいでしょう。歯ごたえがもったりとして、通常の触手で得られる爽快感がありません。あくまで母胎は母胎として、テンタクルスを産み続けていただくべきでしょうな。湯通ししてブロック状に刻み、スープに浮かべるがせいぜいでございましょう。それでも、テンタクルスの方がよほど美味でございますよ」
――“舌で考える”ヴォルフォット、ソウルイーターの料理人
<使役者の感想>
「ある程度でも奴隷を揃える魔族なら“闇の牢獄”を持っているよね? うん、きみも持ってるなら話は早い。よく知られていることだけれど、これは言わば奴隷を異空間に封じておくための結界で……中では奴隷同士は好きに交流できるし、セックスだって可能なんだ。もちろん知ってるよね? けど、中にいられるのは“持ち主の奴隷”だけ。特殊な能力を持たない限り、この中で奴隷の書き換えはできないよね? 奴隷同士がどちらかを奴隷にしたから、上書きでぼくの奴隷じゃなくなるってこともない。いいかな? つまり中に、ぼくの奴隷じゃないものはいられないし、発生もしないんだ。ここで問題なのは子を産むこともできないってことさ。だって産まれる子供が最初からぼくの奴隷なんてこと、ありえないからね。だから、子作りを目的にした魔族やモンスターを長期間入れると、余計なストレスを貯めさせることになるんだ。
以前、ぼくが旅に出て、遠くの海でクラーケンを奴隷にした時のことだよ。簡単に勝てる相手じゃなかったけど、何とか懐いてくれたんだ。けどね、“牢獄”に入れてのんびりここまで帰ってくると……ううん、半月くらいかな。まだぼくの奴隷ではあったけど、すごく怒ってるんだ。いっしょにいた奴隷たちは搾られきってふらふらになっちゃってるし。何とか宥めて、沼に放したんだけど……それっきりぼくにはほとんど近づいてくれなくなっちゃった。“牢獄”を持たずにいけば懐いてくれるけどね……それに半月でも我慢させた反動かな。沼にいた魔族を無差別に襲って、すごい数のテンタクルスを産んじゃってね。たいへんだったなぁ……ああ、まだ今もいるから、沼の東側には行かない方がいいよ」
――“災厄の貴公子”カイン、「災厄の沼」領主