気づけば一月以上の放置になっていました(汗)。
冬コミ&委託で新刊を買ってくださった皆様にはありがとうございます。
あと、遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
非常に忙しく、『淫魔迷宮666』も修正もできず、すみません(汗)。
ホントに忙しいのです(汗汗)。
データ修正とかめんどくさ……いえ、単純作業時間がかかりますので。
ちょっとお待ちください。
年始にはまたゲームブックをしようかとか思っていましたが、
諸事情で多忙に過ぎ、ちょっと無理でした。
代わりと言ってはなんですが、
約12年前に作成したゲームを公開します。
(一昨年に某所で無料配布したものと同内容です)
クトゥルフ神話でアパート生活エロg……いえ、ラブコメするTRPG。
その名も――『ラブくら』です。
神話的存在が萌え化されまくっています。
『メイドRPG』と同時期に、当事所属していたTRPGサークルで作成されたゲームです。お蔵入りとなったいたのは「ラブひな終わっちゃったしなぁ」と思っているうちに、ニャル子さんとかが出て「今出したらパクリって言われるだろなぁ」となったためでした。
実に情けない理由ですね!
一応、作成当事に何度か遊んでいるので、遊べなくはないはずです。
読み物としても読めなくはないので、気楽にどうぞ。
なお、本作は6面サイコロを最大8個程度使用します。
(PLは5個程度?)
また、エロセッションにも発展させやすいところがあります。
(外なる神や旧支配者の方が子供を作ろうとするので)
遊ぶ際にはご注意ください。
<風に乗りて歩むもの/はじめに>
本作品はクトゥルフ神話の真面目なファンの方々には受け入れがたい内容かと存じます。度量の大きさに自信のない方はどうかこれから先は読まれないよう、お勧めいたします。
また、クトゥルフ神話の解釈についてのマニアックな反論、クレームについて、筆者は一切受け付けませんので、ご了承ください。では、皆さんと話を始めましょう。
恐怖について話そうじゃないですか。
狂気すれすれまで、ひょっとしたら狂気の向こうまで行ってしまうかもしれませんが、ともかく理性的に話すといたしましょう‥‥‥
<戸口にあらわれたもの/案内>
あなたはアメリカ合衆国はアーカム市郊外にある学生アパート、『ブラックロッジ』の住人。東洋人のオーナーによって郊外の湯治場として作られ、その後廃れて女学校の寮となり、またさらに現在では名高いミスカトニック大学への苦学生や浪人生たちも住む場所となっている。
こうした過去の事情から、ブラックロッジには温泉があり、部屋数が多く、女性比率が高く、また家賃がとても安くなっている。‥‥となれば、多くの学生・浪人生が殺到しそうなものだが、何ゆえかここに入居した者の多くは行方知れずとなるか、あるいは精神病院に送られるのだった。
あなたは、このアパートの新生活を生き延……耐えられるか?
<闇にささやくもの/GM?>
このゲームにGMと呼ばれる存在はただ、彼女のみ。
『似瀬川にゃる』。
彼女はそう名乗っている。国籍、人種、過去の経歴等の一切は不明。彼女は常に全ての中心にあり、あらゆる糸を巡らせ引いているのだ。ブラックロッジには管理人がいるが、彼らはただの雑用役にすぎない。
『にゃる』はあらゆる時間、あらゆる場所に在り、彼女を演じる者(GM)の性格により、全く異なる姿をとる。『にゃる』自身の都合によっても異なる姿すらとるのだ(猫や小鳥など)。
『にゃる』は入居人(PC)たちをからかい、導き、己の求める方向へと向かわせようとする。『にゃる』はあらかじめ全てのシナリオを書き終えており、執拗に入居人たちを操ろうとするだろう。あるいはただ、気まぐれにものごとを引っ掻き回しているだけなのかもしれない。
いずれにせよ、『にゃる』はすでにキャラクターとは呼べない存在だ。このゲームに一般で言うところのGMはいない。ただ、『にゃる』というNPCが在り、彼女が全てのゲームを支配(マスタリング)するのだ。
<銀の鍵/入居者作成>
このゲームにおけるPCは『入居者』と呼ばれ、自動的にブラックロッジの住人となる。以下の順序に従って、入居者を作れ。
1、『異能表』『特殊背景表』『魔物・人物表』 をそれぞれ1回ずつ、1D66で決定する。任意の選択や振りなおしは許されない。
(各表は別ページ参照)
2、以下の4種類の能力値に合計5点のポイントを割り振る。割り振るポイントは0でもよく、上限は特にない。
アクション:肉体的行動全般。派手な行動、戦闘やカーチェイスなど。
リサーチ :地味で動きの少ない、知識・技術的な行動。探索や調査など。
ドラマ :人間関係に関する行動全般。交渉や恋愛関係において使用する。
コメディー:喜劇的な行動全般。コメディ展開的なら、たいてい使用できる。
3、部屋を決定する。ブラックロッジは6階建であり、各階に6部屋がある。合計36部屋から、1D66で決定すること。
もし同じ数値が出たなら、そのキャラクターは同じ部屋に住むルームシェアしている(同室に二人まで居住可)。また、以下の部屋はすでに特定の人物(NPC)が住んでおり、それらの数値を出した場合は彼らと同居しているものと扱う。管理人室に住んだ入居者は自動的に管理人となる。
11号室:管理人室
14号室:阿倍法子
15号室:諏訪灯蛾
22号室:倉亜紀
24号室:赤山郁
33号室:くとる&はすた(+1人同室可)
35号室:エヴァ・スティトゥル
41号室:ウェンディー伊坂
44号室:キザイア・メイスン
52号室:ジョン・ディー
55号室:道桜春
61号室:ヨグ・ソトースフィールド
62号室:シェブリー・グレイス
66号室:似瀬川にゃる
4、立場を決定する。以下の中から選ぶこと。
ミスカトニック大学生/教授
ミスカトニック予備校生/講師
アーカム女学校高等部/中等部/初等部/教師
いずれかの卒業生で現在フリーター
まったくの異邦人
5、名前・性別・年齢を決定する。性別・年齢は立場に適したものとすること。なお、出身国は外宇宙も含め自由であるため、名前にこれといった制限はない(ただし発音ないし表記可能な名前とせよ)。
<暗黒の儀式/判定>
指定された能力値+2個の6面サイコロを振る。
出目二つを選ぶ(通常は最大出目)。
選んだ数値を互いに掛け算せよ。
その数値が判定値となる。
例:アクション3の入居者の判定はサイコロ5個
→出目は1・3・3・4・6
→最大の出目2つは4と6
→4×6=24
→判定値は24
修正値があった場合、出目のどちらかに修正値を加える。
修正値がプラスならボーナス、マイナスならペナルティと呼ぶ。
ボーナスは低い方の出目、ペナルティなら高いほうの出目に加える方が判定値は高くなるだろう。
例:アクション3の入居者の判定にボーナス+2
→出目は1・3・3・4・6
→最大の出目二つは4と6
→(4+2)×6=36
→判定値は36
対抗判定において受動側は、基本的に能動側が使ったと同じ能力値を使って判定しなければならない。
違う能力値を使いたいなら、『にゃる』にその理由と描写を説明し、納得させよ。『にゃる』自身が判定を行う際は入居者全員を納得させよ。
<白蛆の襲来/戦闘>
戦闘はターン(約10秒)によって区切られ、使用する能力値が高い者から順に、攻撃する。
あらゆる戦闘は、対抗判定で行われる。
基本的な戦闘はアクション判定だろう。しかし、他の能力値でも戦闘にあたる行為は可能だ。それぞれの能力値による攻撃と防御は以下の描写傾向を持つ。
アクション:ごく普通の武器や素手による、殺傷を目的とした攻撃と防御・回避全般。
リサーチ :知るべきでない危険な知識を教えることが攻撃となる。また、それに動じないことが防御することとなる。
ドラマ :仲の良い相手を裏切ったり、失恋させたりすることが攻撃となる。そうしたことから立ち直ることが防御となる。
コメディー:ツッコミやギャグ的攻撃。相手を吹き飛ばすことが攻撃、それに耐えることが防御となる。シリアスなダメージはない。
攻撃者側の判定値が高ければ、その判定値差を各『ショック表』(別ページ参照)の内容通りに処理せよ。
表の項目に応じたペナルティを受けたり、場合によっては死亡する。罠や魔物の場合、固定された攻撃値を持つ場合喪あるだろう。
<闇をさまようもの/恋愛>
入居者が恋愛をするにあたっては、基本的にロールプレイを重視する。しかし、愛がもたらすパワーを演出するため、このルールを用いる。
これは、ラブコメ的展開を戦闘にみたてて行うものだ。
恋愛は戦闘と同様に行われるが、ショック表によるペナルティは適用されない。代わりに、『ラブ』という数値を獲得する。このゲームは『ラブ』をクラフトするゲームなのだ。
能動側はサイコロを振らず、その状況を恋愛レートに照らし合わせ(無いシチュエーションは『にゃる』の判断)、恋愛レートの合計値を決定し、ドラマまたはコメディの能力値に掛け算して判定値とせよ。
●恋愛レート
・相手が半裸もしくは全裸である 【2】
・自身が半裸もしくは全裸である 【2】
・相手と密着中である 【1】
・相手を意識している(演技不可)【1】
・(演技でも)相手に告白する 【1】
・(義理でも)プレゼントを渡した【1】
・(偶然でも)キスをした 【2】
・(勢いでも)肉体関係を持った 【2】
[恋愛レートの合計×ドラマあるいはコメディ]が能動側の恋愛における攻撃値となる。行動順はないが、互いに攻撃し合ってかまわない。
例:ドラマ4の入居者が、半裸(2)で相手を押し倒し(密着、1)、相手を意識して黙って見つめている(1)なら、[4×4=16]となり、判定値は16と扱われる。
攻撃側が防御側判定値を上回れば、相手に対して〔差分値÷10(切り上げ)〕の『ラブ』を獲得する。
ラブは以後、同じ入居者から攻撃を受けても累計されない。ただし、以前に抱いたラブを上回るラブを得たならそちらの数値に上書きされる。
ラブは、相手入居者への恋の強さだ。
入居者は以後の判定において、それが直接、相手のためになると考えて行うなら、ラブをボーナスとして判定に加えてよい(恋愛判定でも!)。
ただし、失恋が確定した場合、ラブは失われ、ドラマ攻撃〔ラブ×10〕を受ける。
さらに、ラブには独占欲も含まれる。ラブの対象が他の相手と恋愛関係にあると知れば、それを邪魔する以外のあらゆる判定においてラブはペナルティとなる(邪魔をする際にはボーナス)。
よって、一人のキャラクターが複数のキャラクターにラブを持ったり、与えたりすることはたいへん危険な状態とだ。ドラマの高いキャラクターは出目を選び、決めた相手とのラブのみ、上げていこう。
本日記:NTR、NTL、ヤンデレは参加者全員の了解を得た上で行おう。
ただし、神話的存在(NPC)はハーレム展開を望むのか、既に恋人がいようとその行動はおかまいなしである。
<黒の碑/成長>
このゲームに成長はない。
新たな出会いをし、恋愛したり失恋したりして恋愛関係を育むことこそが成長だ。
本日記:人間関係が入り組むと、ある意味成長と呼べる何かが起こる。