先日、衆道僧とか衆道女とかアホな設定を思いついた時に。
思い出した過去の痛ましい設定を、供養します。
どうせもう使うことはあるまい……。
その世界の名は……『式条京』!!
それは歴史より抹消された時代と都の名!!
その時代、彼の都は下劣なる退廃の極みにあり、
人々の行いは鬼畜生ですら目を背けるほどのものであった!!
神仏の怒りによるものか、彼の都は常に暗雲立ち込め。
その門を一度くぐれば二度と出ること叶わずとなり。
極東のソドムと呼ぶべき都は暗がりの中、おぞましき民を育てた!
そう……悪辣なる階級社会の構築と、下劣なる能力者の覚醒である!
<階級名>
◎貴逐
貴族階級。
その名は手段を選ばず為し遂げるを以って貴しとすることから。名前の通り目的のためには手段を選ばぬ連中である。
ほっそりとした美しい容姿を持つ。下の階級に対する悪意に満ちた行いを指して雅と称する文化を持ち、その残虐非道かつ下劣な行いは魑魅魍魎にすら吐き気を催させる。
◎剛漢
武士階級。
その巨体から一見して階級は明らか。その名の通り、この階級の者らは最低でも身長2メートル以上ある巨漢であり、強者ともなれば4メートルも超えるという。
総じてごろつきであり、貴遂の走狗。強者に媚びへつらう反面、弱者に対しては過剰なまでにサディスティックだ。
◎隷夫
労働階級。
奴隷の如く扱われる者どもの意。普通の人間とも言う。
◎外衆
最下層階級。
式条京の外よりさらわれてきた人間たちであり、彼らは最低の奴隷として他階級らの慰み者となるのだ。
<能力あるいは分限>
◎鬼血鎧
地に染みた鬼の血を織り成し、鎧に変えてまとう。
まとった者は理性をなくし、衝動のままに行動する。
◎役蟲
体内の寄生虫を使役し操る。
自らが蟲に食われぬよう、一定の薬物を常に摂取する。
◎剛器振
剛器と呼ばれる巨大武器を手の中に生み出し、自在に振り回す。
その剛力にふさわしい体力も得るため、簡単には倒れない。
◎刃朽
その刃に触れたものを朽ち果てさせる。
朽ち果てさせる悦楽は、当人を一時的に忘我に陥れる。
◎媚槌
房事を以って人心を操る。
槌とは蛇の意であり、絡められ飲まれれば肉・精気・財貨すべてを失う。
◎汚濁
汚れを振りまき、無差別に心身を苛む。
誰からも疎まれるがゆえ、郊外の庵などに引きこもることが多い。
◎売奴狗
ある程度の時間制限はあるものの式条京から抜け出せる。
主に奴隷狩りに用いられるため、この名がついた。
◎片羽
背に一枚の翼を持つ堕ちたる天人。
天狗と呼ばれた彼らは式条の都から一斉に逃げ出したが、一部には逃げ遅れたもの、自ら退廃に溺れるものもいた。
これらはその成れの果てであるが、未だ風を操る力を持っている。
◎棺手繰
冥府より霊魂を盗み出し、その亡骸を自在に操る。
いまや亡骸も餓鬼に食われ、あるいは朱灯火に焼かれ、汚濁に穢されている。
おのずと古き屍か、死んで間もない屍を操るため、この名がつけられた。
◎朱灯火
情念の炎を操るもの。
宙に浮かぶその朱の炎は、使い手も家も木も焼きはせず、ただ感情の対象を正しく焼く。
朱灯火に一度狙われれば焼かれ灰になるしかない。
◎弄離魂
魂を奪い弄り、相手を子供に変えてしまう。
子供となった者は能力すらも、ほぼ無力化されてしまうのだ。
とはいえ、始めから子供の相手には通用しないらしい。
◎人非忍
人の姿を失い、魑魅魍魎と化したもの。
暗き式条の都ですら表を歩かず、暗がりから暗がりへと行動し、目的を遂げるものら。
貴遂らのもっとも恐ろしい走狗である。
◎瘴巫
式条京そこかしこにある瘴気立ち上る穴の上に立てられた社の巫女。
瘴気を操り、触れた者を人ならざるものに変えることができる。
人非忍を生み出すものたちであり、貴逐から特権を許されている。
◎左道魔僧
己や他者の肉体を痛めつけて精神を高める僧侶。
その被虐的かつ嗜虐的な修行風景は見るものの正気を削る。
苦痛は彼らにとって何よりの友であり、貴遂らも近寄らぬ独自勢力をなしている。
以上!
読み方はみんなの心の中にあります!
手元にある当時のテキストはきっちり()でカタカナの名前書いてますが!
自分は当時、オンラインセッションとかないオフラインの世でこれを作りました。
システムもありました。
キャラ作成の途中で「おいこれ辞めとこうぜ」となったゲームはこれだけです。
だって口に出して……
「俺、レイプのゴキブリな」
「キチクのロリコンするわ」
「えっ、ゴウカンすんの?」
なーんて……言ってられませんよ!!!
(タイトル自体が口に出して言うのはずかしい)
ちなみにこのゲームはその他のルール用語も、
きっちり口にはしづらい言葉で構成されていたのでした。
以来、自分は口に出して言うのが恥ずかしいクラス名とか能力値名はイカンと、
心に刻んだのであります。
(もうちょっと突き抜ければ忍殺的な独立言語ジャンルに進めたかもですが)
というわけで、自分の未熟の証としてここに供養しときましょう。