成年向けＲＰＧ！　『淫魔迷宮666（仮）』　後編

というわけで『淫魔迷宮666（仮）』後編参ります！
セッションルールをこちらにて公開。
詳細や細かなオプションなどは、冬コミ頒布予定の完全版をお待ちください。

■判定
本作の判定は探索判定・戦闘判定・交渉判定の３種類がある。
２Ｄ６の数値に、それぞれの判定修正値を加えたものを判定値と呼ぶ。
屈服・侵食・欲望の項目のそれぞれ右に判定の修正値を書き込むこと。
修正値は、レベル・クラス・刻印・アイテムによって修正値がつく。
初期の修正値はクラスによるもの、そして初期刻印によるものである。

本作の判定は基本的に対抗判定である。
ＧＭの判定値と比較し、数値の高い側が成功となる。
もし同じ判定値となったなら、どちらかが高い判定値となるまで振りなおす。

・好意度
セッション中、ＮＰＣと深い仲になることで『好意度』を得ることがある。
好意度は対象ＮＰＣがＰＣに抱く好意の高さであり、最大４点まで上昇する。
好意度を持つＮＰＣへの判定値は、全て好意度を修正として得る。
もし、好意度が４点に達したなら、そのＮＰＣとの対抗判定は全て自動成功する。

『陵辱』『夜伽』『売春』において、ＧＭとＰＬがよいロールプレイをし、
深い関係を築けたならＧＭはそのＮＰＣの『好意度』を１上昇させてよい。

なお、兵士全員の好意度が３以上となった奴隷は『兵士』になれる。
現時点では兵士に昇進した奴隷はＮＰＣとして扱われる（ならなくてもよい）。

■刻印
刻印とは屈服・侵食・欲望における各６種類の性的特徴を示す。
迷宮を『踏破』したり、『陵辱』を受けたりした時など、刻印発現に近づく。
ただし４つの□全てにチェックが付かなければ、特徴として発現はしない。
（その特徴を持つ下地ができたというだけだ）

「屈服をＸ増やす」などと指示があった場合、ＰＬは屈服で１Ｄ６を振る。
出目に対応した刻印にチェックをＸ個付けること。

４つの□全てにチェックが付けば、その刻印は『発現』する。
『発現』した刻印は以後、チェックを減らすことができない。
既に『発現』している刻印の出目が出たなら、ＧＭが増やす刻印を選んでよい。

発現している刻印の数だけ、対応した各種判定値にボーナスを得る。
屈服の刻印は探索を、侵食の刻印は戦闘を、欲望の刻印は交渉を上昇させる。
たとえば、屈服で刻印を２つ発現させている奴隷は、探索判定に＋２の修正を得る。

『休憩』『夜伽』などにより刻印の進行が減少することもある。
その場合、減少させる刻印は『発現』していないものから、ＰＬが自由に選んでよい。

なお18ある刻印の内、６つ以上が発現した奴隷は『魔人』となる。
現時点では魔人化した奴隷はＮＰＣとして扱われる。

＜セッションの流れ＞
奴隷の１日は６ターンから構成されている。
１ターンは約２時間30分とする。
奴隷は６ターン目以外、選択肢から任意の行動を選ぶことができる。
行動は「地上」と「迷宮」で選択肢が異なる。
二つの場所を行き来するために行動を消費することはない。

６ターン目、奴隷が迷宮内にいるなら『拠点』を使わなければ強制的に地上に転移する。
（強制帰還の呪いの首輪を付けられているため）
これ以後も本来は時間があるが、夜間の迷宮入りは禁止されている。
６ターン目はいかなる奴隷も必ず『宿泊』か『駐留』を選ばなければならない。

迷宮で３ターン以上過ごした奴隷は、
１日の最後に過ごしたＦＬ（フロアレベル）に等しい経験点を得る。

ＦＬとは迷宮の階層であり、高くなるほど手ごわい敵がいる。

より深いＦＬに入るためには、
そのＦＬにおける『魔王イベント』をクリアしなければならない。

この１日を１セッションとし、オンラインで３時間程度とする。
ただし、状況より短くしても、長くしてもよい。
一度作成した奴隷は、迷宮の魔王を全て倒し迷宮が消滅するまで使用できる。
迷宮はＦＬ１から開始されＦＬ６まであり、
ＦＬ６における『魔王イベント』の判定に成功すれば、迷宮は消滅する。
ただし、迷宮が消滅すれば奴隷のレベルは０となり、アイテムも消失する。
（発現した刻印は消えない）

■迷宮での行動
奴隷は、迷宮において各ターンに以下の３種類の行動からいずれかを選べる。
いかなる行動をしても、奴隷はターン終了時に刻印が増える。
屈服・侵食・欲望のいずれかで１Ｄ６を振り、増やす刻印を決めて１増やすこと。
迷宮へ入る際は、既に進行可能なフロアならどこでも進行可。

１：踏破
迷宮を進み、突破してゆく。
１Ｄ６を２回振る（２Ｄ６で先に出た目、後に出た目を見ればよい）。
踏破表および各種表を参照し、それぞれのイベントに遭遇する。

初期のＦＬは１である。
迷宮から出ず〔（ＦＬ×２）＋３〕回、『踏破』すれば『魔王イベント』発生。

２：休憩
１日に１回だけ選択可。迷宮内で休息を取る。
任意の刻印を最大３つ選び、チェックを１つ減らす。

３：駐留
『拠点』を見つけていれば、６ターン目のみ選択可。迷宮内の特定の部屋で一夜過ごす。
選ばなければ、６ターン目は地上へ移動し『宿泊』となる。
深い階層で『魔王イベント』を達成するには、『拠点』を作らなければいけない。

■地上での行動
奴隷は、地上において各ターンに以下の３種類の行動からいずれかを選べる。

１：売春
１日に１回だけ可。兵士に体を開き、アイテムを受け取る。
兵士表からランダムな兵士を決定し、その兵士に交渉判定せよ。
成功ならアイテム表を振り、出目に応じたアイテムを得る。
失敗なら兵士による『陵辱』を受ける。

２：闘奴
１日に１回だけ可。他の奴隷と戦い、修練を積みつつ、見せ物になる。
奴隷表からランダムな奴隷を決定し、その奴隷と戦闘判定せよ。
成功ならアイテムを１つランダムに獲得する。
失敗なら奴隷による『陵辱』を受ける。
結果に関わらず、経験点２点を獲得する。

３：宿泊
６ターン目のみ選択可。迷宮にいる場合も６ターン目は自動的にこれが選択される。
地上に詰める兵士に懇願し、夜伽と引き換えに睡眠場所を得る。
兵士表からランダムな兵士を決定し、その兵士と交渉判定せよ。
成功なら兵士に『夜伽』を行う。
失敗なら兵士による『陵辱』を受ける。
結果に関わらず、ＰＬは任意の刻印からチェックを１つ減らしてよい。

■陵辱
無理やり性的な辱めを受けること。戦闘や交渉の敗北によって発生する。
『陵辱』を受けた奴隷は、相手により以下の効果を受ける。
増減する刻印は必ずランダムに決定すること。

・相手が兵士か奴隷
屈服を２増やす、欲望を１増やす、侵食を１減らす

・相手がその他
侵食を２増やす、屈服を１増やす、欲望を１減らす

■夜伽
納得した状態で、それなりに思いやりあった肉体関係を持つこと。
相手が兵士なら屈服、奴隷なら欲望、それ以外なら侵食を１増やす。
その後、増えなかった２つの刻印らから任意のものを合計３減らす。
一切減らさない代わり、アイテムを１つランダムに獲得してもよい。

『夜伽』をした上でロールプレイをしたなら、相手の好意度を１上昇させてもよい。

■ＰＴ結成
迷宮内で遭遇したＮＰＣと、迷宮を出るまでの間行動を共にしてもよい。
これをＰＴ結成と呼び、仲間となったＮＰＣをＰＴメンバーと呼ぶ。
遭遇時に『売春』か『やり過ごす（交渉）』に成功した場合、ＰＴ結成を持ちかけてもよい。
ＰＴを組めば以下のルールが追加される。

・ＰＴメンバーのクラス能力を使用できる（同クラス能力は重複しない）
・『休憩』で通常効果に加え、ＰＴメンバーと『夜伽』を行ってよい
・追加ＰＴメンバーは同じジャンル（兵士・奴隷・魔人など）しか不可
・交渉か戦闘で失敗した場合、ＰＴは解散となる
・ＰＴが解散することなく迷宮を出たなら、ＰＴメンバーの好意度＋１

■魔王イベント
迷宮から出ず〔（ＦＬ×２）＋３〕回、『踏破』すれば『魔王イベント』発生。
『魔王イベント』は、迷宮を支配する魔王との遭遇であり、ターンを消費しない。
（５ターン目で踏破数を達成しても、『宿泊』の前に発生する）

『魔王イベント』は魔人との遭遇（後述）と同様に扱う。
ただし、魔王をＰＴメンバーに入れることはできない。
魔王の戦闘、交渉は〔そのＦＬ＋１〕に等しい。
魔王を戦闘判定で勝利するか、好意度３に達すれば、『魔王イベント』クリアとなる。
なお、フロアレベル６における魔王は、戦闘判定に成功しなければクリアとならない。
『魔王イベント』クリア時、奴隷は〔ＦＬ×3〕の経験点を得る。

『魔王イベント』をクリアした奴隷は、
それ以後、次のターンから１つ上のＦＬの踏破を開始できる。
（ＦＬを上げず、今までのＦＬで踏破を続けてもよい）

迷宮は単体の魔王に支配されているとは限らないため、
ＧＭは望むなら各レベルのフロアに１体ずつボスがいるとしてもよい。
（単体の魔王と何度も遭遇し、戦うものと考えてもよい）

■成長
レベルの上昇には〔（現レベル+1）×５〕点の経験点を支払わなければならない。
経験点を支払えばレベルは１上昇し、探索・戦闘・交渉のいずれかを１上昇させてよい。

＜遭遇時の対応＞
奴隷は迷宮内でＮＰＣと遭遇した際、以下のいずれかの対応を取ることができる。

１：売春
相手に体を開き、アイテムを受け取る。遭遇した相手と交渉判定せよ。
成功ならアイテム表を振り、出目に応じたアイテムを得る。
失敗なら戦闘判定を行う（『攻撃』を参照）。
ただし、相手が兵士なら、失敗時は自動的に『陵辱』を受ける。
また、怪物・魔人・魔王に『売春』した場合、侵食が１増える。

２：攻撃
兵士に対しては選択不可。
武力によって敵を征圧し退治したり追い払ったりする。
戦闘判定し、成功なら経験点をＦＬ分獲得する。
失敗なら『陵辱』を受ける。

３：陵辱
兵士に対しては選択不可。
いやがる相手を無理やり性的に貪る。
戦闘判定し、成功ならアイテムを１つ獲得し、屈服を１減らしてよい。
失敗なら『陵辱』を受けるか、あるいは『やり過ごす』をされる。

４：やり過ごす
奴隷か兵士に対してのみ選択可。
隠れるか会話でやり過ごす。
遭遇した対象と探索判定か交渉判定を行う。
成功したなら、何も起こらすターンは終了する。
失敗なら相手に対し『攻撃』か『陵辱』しかできない。

５：奇襲
奴隷か兵士に対してのみ選択可。
隠れて待ち伏せる。
遭遇した対象と探索判定を行う。
成功したなら、『攻撃』『陵辱』において同じ判定値でも成功となる。
失敗なら相手に対し『攻撃』か『陵辱』しかできない。

奇襲でのみ、奴隷は兵士に『攻撃』『陵辱』を行うことができる。