二人目、エロくない子

 


■マーシュライト

 

オリジン:チェンジリング(自称)
アデプト:アサシン

 

「お使いみたいな依頼って? 最初はこゆので慣れた方がいいの。最初に危険な仕事すると、成功しても失敗してもロクなことになんないよー。身の丈に合ったとかじゃなく、いろんな仕事したんだって自信を身に着けるのが大事なんだから。まずは手ごろなのを回数こなしなって」

 

 

 ウィル・オー・ザ・ウィスプ(欧州における鬼火)のチェンジリングを名乗っているハンター。
 実際に妖精や他のチェンジリング、ヴァンパイアなどと親しく、彼らのコミュニティにも出入りしている。
 一夜の関係を結ぶ相手、短期的な恋人に選ぶ相手も、ほぼ間違いなく妖精やサキュバス、ヴァンパイア。
 だが、マーシュライトは実のところ人間だ。
 それも多くが妖精と敵対する、エルダーブラッド。
 彼女が人間だと気づいている妖精はいても、この真実は限られた高位の妖精や吸血鬼のみが知っている。彼らこそが彼女の依頼主であり、パトロン。
 彼女は同じエルダーブラッド専門の殺し屋なのだ。

 

 マーシュライトは多くのハンターショップに出入りし、顔が広い。妖精関連の事情通としても知られ、同業者と積極的に付き合っている。情報提供や戦力支援を受けたハンターも多い。
 だが、彼女はハンターショップで“依頼に参加”することはあっても、個人として依頼を受けることはない。不特定多数に向けた依頼に加わり、他のハンターに情報や助力を与えるに留めている。一部の偶然を除き、彼女が積極的に依頼達成に動いた例はない。
 道楽でハンターをしている、本業は別にある――などと言って、ニュービーや借金持ちの世話するのみ。
 すべては“本業”のための情報収集であり、殺し屋として標的を求めているにすぎない。
 軽快な口調も、人懐っこい笑顔も、世話焼きな性格も、すべては獲物を求めての擬態。
 本当の仕事中、彼女の表情は消える。
 ただ冷たく、全てを失った貌で、粛々と殺す。

 


●復讐者
 マーシュライトの本名は八重千徳(やえ・ちのり)。
 八重家(基P170)の分家に生まれたが、反骨的気質と奔放さを持ち、一族とはそぐわぬ性格だった。
 それゆえ“矯正”として修行と称した虐待を施され、指導と称した凌辱を受けて育つことになる。
 肉体が育つ中、虐待と凌辱はなお苛烈となり。
 彼女の心身が崩壊する寸前……妖精にさらわれた。
 おそらく八重家への報復に訪れた妖精たちだが、瀕死状態のマーシュライトを一族とは考えず。憐れな奴隷を小さな異界へと連れ去り、保護したのだ。
 そして、異界で妖精たちと暮らす中、失われた感情や喜びを取り戻していった。
 だが、エルダーブラッドが再び彼女から平穏を奪う。
 自ら囮となってさらわれ、潜入した退魔師の手で彼の異界の妖精たちは皆殺しとなり。
 マーシュライトは“被害者”として親元に――戻される前に、彼女は奇襲によって退魔師を殺害した。
 そのまま見習い退魔師や対魔団構成員(カミP58)を手当たり次第に殺しながらさまよい……すぐに妖精や吸血鬼と手を組んで、憎きエルダーブラッド専門の殺し屋となったのだ。


「――はぁ。目に見える希望なんて、ロクなものじゃないって言ったでしょ。役得や報酬につられず、しばらく遠目に見とくだけにしとけって。こんな依頼受けるなって。なんで受けちゃうかなぁ。そこまで悪いヤツじゃないから、見逃したげるつもりだったのに」

 

 

 

●孤独な殺人鬼
 実のところ、依頼などなくても隙さえあれば、末端を始末し続けている。
 殺し屋よりも殺人鬼に近い活動だ。
 標的はエルダーブラッドが最優先だが、弱者を虐げる者、妖精を罵る者なども彼女の逆鱗に触れうる。
 一般市民だろうがハンターだろうが権力者だろうが、リスクが少なければ殺すだろう。
 彼女は殺し屋である以上に、復讐者であり。その復讐が自己満足であることを、重々理解しているのだから。

 

 彼女が妖精と契約を結ばないのは、己の復讐に妖精を巻き込むまいとしてのこと。
 恋人を作ろうと何も教えないし、偶然救った犠牲者に報酬を求めすらしない。支援者たる高位の妖精や吸血鬼らも、必要以上には彼女と関わらない。
 彼女の目的は己の意志で、連中の技で……本来の同胞を殺し続けることだけだ。

 


●惑わす光
 マーシュライトは人と会う際、マフラー、ショール、グローブなどから妖精めいた光をちらつかせている。
 だが、これは単なるフェアリードローン(基P69)。演出に使われる無害な発光ナノマシン群だ。
 自身を妖精の縁者と見せかける飾りにすぎない。
 そして、これは彼女の“仕事”にも使われる。

 

 イタズラ好きな妖精には狐火や鬼火、燐光、ランタン等の怪光を伴う者が少なくない。
 彼女はそうした妖精を偽装する。
 妖精がいると思わせて警戒させ、隠れた己からは目をそらさせる。あるいは目の前にいる己への警戒を解く。
 通常、こうした光の後に訪れるのはイタズラや幻。
 しかし、マーシュライトのそれは死出の灯だ。
 意識外から襲う、意識外の攻撃。
 経験を積んだ退魔師ほど、このミスディレクションに引っかかってしまう。
 ゆえに“底なし沼に誘う灯(マーシュライト)”。
 一度光に気をとられれば、対人特化された彼女の一撃を避けることはできない。

 


●セッションでの活用

・普通のハンターとしても活動しており、人づきあいもいい。先輩ハンターとして普通に人脈NPCになりうる。

 

・当然ながら妖精界隈やハンター界隈には詳しい。ただ、危険な妖精を追う仕事では、消極的にしか協力しない。逆に対魔団や退魔師相手なら、積極的になる。

 

・エルダーブラッドならば狙われる可能性がある。幸い、完全にドロップアウトしていれば手だしされない。たとえばエンドロール(基P26)やアルゴラグニア(カミP62)は明確な問題行為をしない限り、見逃される。

 

・その正体が八重家に知られれば、即座に高額賞金首となるだろう。賞金をかけず、密かな刺客が送り込まれることも多々ありうる。

 

・PCが対魔団と敵対するなら、彼女が陰ながら援助や支援をしてくれるかもしれない。

 

・PCがさほど悪質でない(ように見える)妖精や吸血鬼を追い詰めたなら、彼女からの妨害が入りうる。

 


●マーシュライトの戦闘データ

 

属性:人(ただしパワー参照)

レベル:5
プライド:10

 

武器
暗殺ナイフ(ゼロ/「気絶」1/対人ダメージ+4、スペシャル値-1、奇襲時の判定値+2)
ハンドガン(ゼロ~ショート/「気絶」2/対人ダメージ+2)

 

パワー
《惑わす光》(ギフト)あなたから戦闘を仕掛ける場合、戦闘相手がカルマ判定(察知)に判定値8以上で成功しなければ、戦闘はあなたによるゼロレンジからの「奇襲」で開始される。エルダーブラッドは判定値10以上で成功しなければならない。
《殺人技巧》(ギフト)あなたに対してレベル判定する相手は一時的にファンブル値が2上昇する。
《属性偽装》(ギフト)あなたは誰の目にも「属性:妖」に見える。あなたとの戦闘中にラウンド終了ごとにカルマ判定(察知)を行い、成功した者のみ真の属性を認識できる。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

商品情報

絶対隷奴 絶対隷奴
絶対隷奴 / 1,050円
悪魔っ娘・人外少女・触手好きの方の為に作られた18禁TRPGのルールブックが登場!!

 

永劫快姫 永劫快姫
永劫快姫 / 1,050円
悪魔っ娘・人外少女・触手好きの方に送る18禁TRPG追加ルール。

 

絶対隷奴リプレイ『黒山羊の淫宴』黒山羊の淫宴
黒山羊の淫宴 / 864円
実際に遊べるものか疑問の声もあがる成人向けTRPG『絶対隷奴』のなんとリプレイ!

死体の女王
死体の女王 / 324円
TRPG『ネクロニカ』R-18小説本! ZQさんが、あんな目やこんな目に会う小説と、かつての彼女たちのデータが掲載されています!

リンク

aoringo works