Dr.アロマ【Ventangle：AI絵】

PixAIで、できた絵に適当に設定乗せてみるシリーズ。
基本、Ventangleキャラをやっていきます。

■Dr.アロマ

オリジン：プロフェッショナル
アデプト：テクニカ／ビッチ

「え？　さっき出てったひと？　男で……でも後ろもしてたから二人いて……口でもしゃぶってたから三人組かな。触手を使ってのかも？　あと途中でなんか溶けてたからショゴス？　いや機械パーツもあった気がする……オークだった気も……まあいいや、とりあえず服ぬいで。下から」

　ギロチン横丁（カミP70）在住の闇医者。
　極めて好色だが、有能で信頼性は高い。
　花丸警備（カミP71）、ヘブンズホール（カミP80）、奈落港（カミP54）など近隣の裏組織と深い関係を持つ。親しい者からはアロマと呼ばれ。チンピラや下っ端には敬意を込めてドクと呼ばれる。
　薄汚れた雑居ビルで看板も出さず営業しており、知る人ぞ知る……といった立場。近隣の裏社会に保護され、外部には存在すらろくに知られていない。

　各種医療に加え、違法ウェア施術、賞金首への整形、違法ドラッグ副作用対処、死体処理など、Dr.アロマの仕事範囲は広い。しかも、半ば道楽で行っているため、表の医者より料金も安いのだ。ボランティアじみた無料治療さえも頻繁に行っている。
　そんな利益度外視の活動を支えるのは、各裏組織だ。ナノマシン、薬品、設備などを提供し、治安の悪い港湾区近辺における彼女の医療活動を支援している。
　企業や教団の庇護が薄いこの一帯では、信頼性と能力を兼ね備えた医師は得難い人材なのだ。

　Dr.アロマは相手の人品に無頓着で、高学歴にありがちなエリート意識もまったくない。老若男女人妖の分け隔てなく治療と施術とセックスをする。
　当然ながら、組織末端や貧困層からの人望は厚い。
　とはいえ、彼女は慈善家などではない。
　気分屋で色情狂で、暇さえあれば己の股間を弄っているような人物だ。自慰に没頭して患者を見殺しにすることも少なくない。
　だからこそ、彼女の裏を疑う人物もいないのだが。
　今や彼女は複数組織のお抱え医師同然だ。しかも末端から幹部、ボスに至るまで彼女との肉体関係を持たない者の方が少ない。組織共有の情婦として、意図せず複数組織間の同盟関係を象徴する存在となっている。
　短慮から彼女に悪意を向ける者は、強大な犯罪組織らを敵に回す羽目になるだろう。

●隠された経歴
　Dr.アロマの本名はシーナ・マグダウェル。
　元はエリクス・グループの研究員だ。
　快楽依存者だったDr.アロマは、かつての職場で己の体を実験台に性的ナノマシン開発を繰り返した。
　研究予算は快楽追及に費やされ、その副産物は企業に利益をいくばくかもたらしたが……ついに浪費と利益の均衡も破れ、彼女は横領犯として追われる身になった。
　彼女は200クレジットの賞金首なのだ。
　当然ながら、犯罪組織らも承知しており、賞金額と彼女の能力を天秤にかけた上で現状がある。彼女自身もその立場をわきまえ、組織に呼ばれぬ限り医院の外へはほとんど出ない。
　顔も名前も変えているが、企業側は今も彼女に賞金をかけて探している。

●自己改造した肉体
　莫大な予算をつぎ込んだ、彼女の肉体には不安定かつ強力なナノウェアが多数施されており、今も彼女自身の手でメンテナンスされている。
　中でも目立つのは全身から常時放たれるフェロモン。
　芳香（アロマ）を名乗る所以である。
　近づく者を無差別に発情させ、彼女自身も微弱な効果を受け続けている。同様の催淫マギウェアも施されて、妖精や神とて影響を逃れられない。
　そして、快楽主義者の彼女は金銭面でこそ寛大だが、患者や来客がセックスせず帰ることを許さない。
　医院に来た重傷者や高齢者の中には、この性的支払いによって腹上死する者もしばしばいるという。
　同時に、生傷が絶えず娼婦を買う金もない組織末端のチンピラたちにとっては女神も同然。些細な傷でも頻繁に通う連中は多い。結果的に、彼らの存在が彼女の監視を兼ねた護衛にもなっている。

●漏れぬ秘密
　Dr.アロマは患者の秘密を厳守する。
　義理堅いわけでも意志が強いわけでもない。
　単に、情報源としておよそ役に立たないのだ。
　自己改造は彼女自身が受け取る快楽について、さらに偏執的に施されている。得る快楽は常人とは別次元。
　それゆえ快楽に耐えうる心肺機能、神経を得ている。
　傷つく粘膜や毛細血管のための再生能力もある。
　だが、それでも圧倒的快楽が記憶を混濁させてしまう。絶頂時には妄想と現実が入り混じり、過去の性経験をいくつも追体験する。
　結果、Dr.アロマは絶頂ごとにセックスパートナーについて混濁した認識しかできない。
　通院者たちはカルテの情報媒体を自己責任で持ち歩き、彼女自身は手元にほぼ患者データを残さない。
　結果、彼女にとっては数分前にセックスした相手すら、どんな人物だったかよくわからないのだ。
　仮に立ち去る間際に認識を改めても、彼女は暇さえあれば自慰に耽っている。この絶頂時にも記憶の混濁が発生する上、相手を選ばないので相手について記憶を失っているも同然だ。
　知らないから洗脳も篭絡も拷問も無意味。特定の相手に心奪われるということもまずありえない。
　犯罪組織側は安心して闇医者を活用できるわけだ。

●セッションでの活用

・相手を詳細に覚えておけないため、聞き込み相手としてはまったく意味がない。ただし、セックスを断られた相手ならしっかり記憶しているし、憤慨しながら喜んで情報提供してくれるだろう。

・医師としての知識と技術は一流を維持しているため、ナノマシンやドラッグの解析ができる。

・裏社会とのつながりが強い。幹部やボス、重要人物と人脈を築きたいなら紹介役となれる。ダリア、ベルニグローデ、大友宗麟らは彼女の強力な支援者だ。

・賞金首ゆえ居場所を知られれば、いつでも標的としての依頼が発生しうる。

・外出が制限されるため、特殊の薬剤や情報を手に入れる依頼を行う。裏組織に関係するハンターなら、特に依頼を受けやすい。なお、依頼時も依頼後もセックスを求められるだろう。

・彼女の護衛を犯罪組織が依頼してくる。すぐ傍に行くなら彼女のフェロモンの影響を受けるし、性的誘惑を絶え間なく受けることになる。

・現在の彼女は研究開発をほとんど行っていないが、己の快楽追及から片手間に作ったドラッグやナノマシンが思わぬ問題を発生させるかもしれない。

●Dr.アロマの戦闘データ

属性：人

レベル：3
プライド：16

武器
性的誘惑（ゼロ～ショート／「魅了」2／武装解除無効）

パワー
《極フェロモン》（ギフト）あなたは「永続BS：発情2」を得る。あなたのゼロレンジにいる間に限り、あなた以外全ての「属性：人」「属性：妖」のキャラクターは「永続BS：発情4」を受けているものと扱う。

《応急手当》（スペル）この戦闘中に「気絶」ダメージを受けたゼロレンジの対象1体のみ選択可。対象のプライドを［1D6］点上昇させる。