4月中に終わってる予定でしたが、いろいろあって遅くなりました。
C98予定だった新刊『常夜国怪物誌』完成。
『ドラクルージュ』の舞台である、常夜国の各種モンスターについて詳細説明した非公式設定本です。
いろんなNPCやリプレイキャラの掘り下げ本でもあり、シナリオフック集とも言えるでしょう。
『紅月のミンネザング』の参考にもなります(宣伝)。
今回はとにかく装丁に凝りました。
ドイツ語監修いただいたタイトルが表紙になってます。
はい! 表紙じゃなんて書いてるかわかりませんね!
とはいえ今回は「常夜国の本」という体裁なので、日本語タイトルは避けたかったのですよ……日本語タイトルもサークル名も奥付にしかありません。裏表紙なりにドラクルージュの本ですって書こうかかなり迷ったんですが。雰囲気重視で、表紙はあくまで裏面含め豪華な洋書イメージのままになってます。
なお、ドイツ語タイトルは
『Die Ungeheuer im Reich der ewigen Nacht』
(常夜国の怪物たち /常夜国に住まう怪物たち)
発音は「ディ・ウンゲホイエル・イム・ライヒ・デア・エーヴィゲン・ナハト」だそうです。イントネーションは(神谷には)わかってません。後日、神谷に訊いてもたぶん読めないので、聞かないでくださいw(「ウンゲホイエル」とか読めるかあやしい)
章扉もこの通り、うちの本にしてはかなり凝った装丁です。
「堕落者」「異端」「妖精」「冥王軍」「太陽の欠片」の5つの章に分かれており、様々なモンスターについて詳細が書かれています。
本書はドラクルージュにおける重要な公式NPC“書斎公”セイズマリーが書いた本という体裁です。人に見せない想定の、いわば日記のような書物なので、かなりぶっちゃけた発言をしてます。普通の騎士は知らないことを、大量に投下しているので、そのつもりでお読みください。
掲載モンスター項目は30。
似たタイプの複数をまとめた項目もあるので、実際は30種以上が紹介されています。
基本的にそれぞれ2ページを費やし、詳細に説明。
様々な人々の視点による意見や報告に対し、地の文でセイズマリー公がいろいろ解説したり、コメントしたり、毒吐いたりします。
全項目に、必ずザスキア卿の意見も。
人々の発言は、以下4つの項目に分類されています。
◆民の見聞
騎士ではなく、一般人の目から見た怪物。本書初登場キャラが大半です。騎士中心のゲームですが、叙勲とか受ける予定もない普通の人々も多数います。セイズマリー公の独断により、内容が民同然と判断された一部の騎士や異端の発言が混じる場合もあります。
◆対峙せる騎士の証言
直接戦ったり遭遇した騎士の意見とか武勇伝とか。どっかで見た騎士らが多数出張ってます。
◆識者の所見
知識層、詳しい人、理性的に分析してる人の意見。ザスキア卿もたいていはここにいます。これまた公式NPC率高めですね。
◆彼の者ら曰く
当の怪物、およびその近縁種からのコメント。本書初登場キャラも多め。サプリでちらっと名前だけ出た人らもちらほら。
こうした多数の人々の発言と、セイズマリー公の言葉が、そのモンスターを使ったシナリオや演出を考える一助となれば幸いです。また、常夜国という世界観に深みを持たせてもくれる……はず。
他のページも軽く見本を貼っておきましょう。
本文64ページ。
基本的に『ドラクルージュ』『ヘレティカノワール』を軸にしていますが、『ノブレスストーリア』『サングトラヴェリア』の内容にも一部触れています。
シナリオNPCにも一部触れているので、精読なさるとシナリオバレになる個所もある場合があります。留意ください。
表紙含む挿絵を桜居春斗さんに。
表紙や章扉の装丁を、びぜん@備前屋さんに。
編集と本文レイアウトを大石陽さんに。
ドイツ語監修等をPenaltyさんに。
それぞれ助けていただき、完成いたしました!
また、本書ではサークルかりかりうめさんから刊行されているリプレイ本『燃ゆる灰』のキャラクターも監修を受けた上で使用させていただきました。
なお、本書のイベント売りは冬以後となりますが、こかげ書店さん、イエローサブマリンさんでも委託販売される予定です。既刊ともども、よろしくお願いします!