【絶対隷奴】クラーケン４【モンスター】

そろそろチャート作りも飽きてきたので４回目。

今回は比較的ノーマルな視点からのお話。エロ分も少なめ。

あとは地の文いくつか追加して、交合者の体験談を１つ追加すればクラーケンは終わりそうですね。

次回はたぶん別のモンスターで開始します。

＜一般の認識＞

「たとえ近海でも、航海に犠牲は付きモンさ。クラーケンがいるからねぇ……だから、アタシらは最初から犠牲を積んどくンだよ。ダムンドや魔族奴隷をね。クラーケンが出てきたら、船が壊される前にさっさと奴隷を投げ込むのさ。幸い、アイツはでっかくて強いけど、オツムはよろしくないんだ。とにかく咥え込むモンがありゃ満足なのさ。
　昔アタシがまだ、この稼業を始めたばっかしの頃さ。先輩格の姐さんの船に乗ったんだ。今も昔も、奴隷商人の船ってのは連日奴隷相手に乱痴気騒ぎでね。アタシも姐さんも、連れてた商品をとっかえひっかえ楽しんでたよ。片手に陸も見えるまま、気楽な航海さ。アタシも初航海だからって浮かれて随分、奴隷相手にハッスルしたもんさ。そーして、忘れもしない三日目。クラーケンだって見張りの奴隷が言ったと思ったら……船の先にでっかい輪が何重もついてたのさ。そんで船が傾いたんだよ。ああ、触手なんて見慣れてたはずなんだけどね。あんまりでっかいから、わかんなかったのさ。アタシはボーゼンとしちまってさ。船が傾きゃコロコロ転がっちまってたよ。で、姐さんがね。腕ん中で、さんざん種付けしてやってた魔族奴隷を海に放り込んだのさ。船ン先まで転がったアタシは呆気に取られたままでねぇ。姐さんが次々と、抱いたばっかの奴隷を放り込むのを、見てるっきゃなかったよ。そしたら船の周りで触手が奴隷を捕まえるためにじたばたし出してね。船を掴んでた触手……ああ、ほどけてうねり出して、やっとこ触手だってわかったんだけど……そいつも解けてくれたわけさ。しまいにゃでけぇ女の上半身まで出してきたが……奴隷を何人も咥えたそいつの口に、あたしが酒樽放り投げてやったんだよ。それも奴隷と思ったんだろうね。奴隷を数人ポロポロ落としながら、酒樽咥えて沈んでいったよ。気づかれちゃかなわねぇって急いで姐さんと船を動かしたんけどね。
　それ以来。おかげでアタシも姐さんも、航海じゃ投げ込む奴隷の半分を人形でごまかしてるワケさ。最初の数人がきっちり魔族奴隷なら、アイツは簡単に騙されちまうからね。だからアンタも、目の前に触手が伸びてきたら奴隷を惜しまず放り込んでやりな。運がよけりゃ助かるかもしれないよ。魔海の航海は犠牲が付きモンってもね。何も海で逐一クラーケンを倒して回る必要はないのさ。アイツらはアイツらで、アタシらが“船賃”払ってりゃ満足なんだからねぇ」
　　　――“女衒”ジキタリス、火炎魔人の奴隷商人

＜使役者の感想＞

「彼女らを使役するなら……愛人や用心棒よりも文字通り怪物、あるいは兵器と考えるべきかな。何せ、近づく者を片っ端から襲う。主の言うことは聞くものの、満足させておかねば、勝手に持ち場を離れて味方を襲い始める。もっとも、それだけに言葉や餌で篭絡されることもないのだが。私の堀にも一体いるが、産まれて来る膨大なテンタクルスは定期的に駆除せねばならん。とはいえ、今のような緊張状態では、彼女もテンタクルスらも十分、役に立ってくれている。主に防諜と示威、そして何より刑罰だな。彼女の巣はこちらから出入りできるよう作っている。私の魔都で最悪の罪人……つまり、禁欲主義のテロリストらは身ぐるみを剥ぎ、拘束した上でそこに放り込んでいるのだよ。また、巣に出入りできるおかげで、事故で引きずり込まれた者も一月もすれば解放できる。相当ドロドロに犯されきっているが……一月の体験ならばむしろ羨ましいだろう？　早く平和になって、私自身あやつの巣で乱交に混じらせてもらいたいのだが……このあたりは責任ある立場ゆえの悩みというものだな。ああ、キミがあれに劣るというわけじゃない。キミの攻めもキミの反応も、私の好むところだが。しかしお互い、何もかも無防備に接せられるというわけではないだろう？　少なくとも今の私は、こう見えて冷静な部分も持っているつもりだ。逆に言えば、彼女は私を文字通り包み込んでくれるのだよ……と、さて、枕話に他の女の話をしてすまなかったね。お詫びに、今度は私が上になるとしよう」
　　　――“耽溺者”ラーネス、マチュアライト領主