『Ventangle』PC構成要素はひとまずこれで最後!
 今回は武器とウェアについて!
 あと、おまけでアイテム!

 

 

 

  ◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 武器は正しくはPCの戦闘方法。
 必ずしも、手にする“武器”を示してはいない。
 徒手空拳でも、話術でも、敵に対処できれば“武器”。
 もっとも、ただ手にするだけでは意味がない。
 十全に使いこなせてこその武器。
 ハンターなら誰しも、そんな武器がある。
 一流のハンターたるPCなら、なおさらだ。

 

 PCは10種類の武器から選ぶ。
 アデプトごとの選択肢(3~4種)から一つ。
 そして自身の任意で一つを選び、獲得する。 あるいは一つの武器に絞る代わり、追加のクレジット(金)を得てもいいだろう。

 

 またクレジットを消費すれば武器をカスタマイズし、強化できる。武器のカスタマイズは各武器ごとに用意さおれており、どの武器にどのカスタマイズを施すかによって戦闘スタイルも差別化されるだろう。
 以下の10種類の武器それぞれに、6種類のカスタマイズがある。

 

●ブレード
 刀剣、ナイフ、斧、槍といった刃のある武器。
 神話や伝承に多く現れ、戦いの象徴ともされる。持ち歩くだけでも、金属を嫌う妖精は近寄らない。ゆえに魔力の満ちたこの時代では、銃と並ぶ基本武器となっている。
 長い人類史の中で様々な形態が生み出され、改良が重ねられた。高振動ブレード、伸縮自在型、暗器化といったカスタマイズが可能。

 

●マーシャルアーツ
 格闘術全般。
 対人、対妖精などでは十分な効果を発揮する。身ひとつで習得できるため、貧しい区画ほど使い手が多い。また、武骨な品を持ちたがらないサキュバスのハンターも、好んで格闘術を修得するだろう。
 そのカスタマイズはいわば流派や型の特殊性。フットワーク、カウンター、武器落としといった技の習得と、それを維持するための訓練を示す。

 

●ハンドガン
 舞台となる堕天特区に、銃刀法はない。
 拳銃の携帯は認められているし、多くの市民が持ち歩いている。たとえ使えこなせずとも、自衛手段を持っているという威嚇に役立つのだ。もっとも、PCが持つ拳銃は十分な戦闘性能を持っている。
 銃のカスタマイズは、まさしくガンスミスによる改造と追加オプション。サプレッサー(発射音軽減)、フルオート化、オーダーメイドのグリップなどが施されていく。
 
●アサルトライフル
 高い威力と十分な射程を誇る銃。
 企業の警備兵らの標準装備であり、堂々と持ち歩ける中では最強の銃と言っていい。もっとも、至近距離での戦闘には不向きだ。狭い室内、不意の奇襲には対応できない場合もありうる。
 これもハンドガンと同様に、改造と追加オプションを加えるカスタマイズ。とはいえ至近距離戦闘用のバヨネット、狙撃用のスコープなど、独自のものも多い。

 

●スナイパーライフル
 遠距離専用の長大な狙撃銃。
 市民の武装に寛容な堕天特区でも、これはさすがに堂々と持ち歩けない。狙撃による暗殺は、24世紀でも阻止困難。所持を見つかれば警備兵らに追い回されるだろう。これを扱うハンターは分解してケースに入れ、狙撃ポイントで組み立てて使う。
 開けば即座に組み上がる専用ケース、長大なロングバレル、威力を求めた大口径化など、他の銃とは異なる特異なカスタマイズが特徴。

 

●マギタクト
 指揮棒に似た携帯式の魔術発動具。
 触媒を軸に、魔術言語を刻んだフィルムを幾重にも巻いて圧縮コーティングされた、いわば魔法使いの杖。維持コストは高いが、物理魔術のみならず精神効果の魔術も扱える万能武器と言えるだろう。
 そのカスタマイズはそのまま、使用魔術への調整。ホーミング効果、範囲攻撃化、即時発動調整など、戦闘スタイルに合わせた個性的な改造が可能だ。

 

●スカージ
 魂を打ち据え、屈服させる魔術的鞭。
 主に家畜や労働用デザインドヒューマンを調教すべく開発されたが、出力を高めて妖精や人間にも効く品が出回っている。これを用いて社員を奴隷化している企業も多いとか。機械や単純生命体には効かない。
 相手を支配すべくより凶悪な呪いや構造を組み込みカスタマイズとする。相手を恐怖状態にしたり、衣服を引き裂いたり、逆に自身の精神力を高めたりするのだ。

 

●テンプテーション
 媚態、愛撫、説得、挑発などの交渉術。
 まあトークとかネゴシエーションって名前でもいいのだけど『Ventangle』は成人向けTRPGなのでこの名前を採用した。相手を魅了して友好的にできる。当然ながら、機械や単純生命体には効かない。
 カスタマイズはその方向性や特異性。相手を発情状態にしたり、引き寄せたり、武器を手放させたり。一般的な武器とはまったく違う、特異な特徴が加えられる。

 

●アーティファクト
 特殊な逸話を持つ神話や伝説上の武器。
 あるいはそのレプリカや、宗教的祭具。
 一見すれば武器とは見えない品が大半だが、宿った神秘が妖精や神に対して強力な効果を発揮する。逆に言えばそれ以外と戦う時にはあまり役に立たないのだが。
 カスタマイズはその特異性の方向だ。普通に武器としても強いほどに大型化させたり、危機的状況で強化されたり、ダメージを与えるごとに使い手が回復したりする。

 

●メタルスーツ
 企業の限られた精鋭兵士が用いる強化装甲服。
 デザインは多種多様だが、性能は間違いない。
 高額ながら一般市民でも購入可能。ただし、非常時以外に着用すれば警備兵の捕縛対象間違いなし。人間の肉体能力をそのまま高め、一人で一軍を相手どれる怪物に変えてしまう。
 カスタマイズは追加武装や特殊塗装。ビーム砲を搭載したり、飛行能力を獲得したり、装甲をとことん厚くしたりと、他の武器とはスケールの違う改造が可能。

 

  ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 ウェアとは、PCに施された肉体改造。
 いわゆるサイバーウェアの“ウェア”だ。
 その原理によっていくつかの系統に分類されるウェアは、舞台となる24世紀では至極一般的。ファッションとして気軽に施している者も多い。そうした装飾としてのウェアならば、PCも望む数だけ任意に施していい(施さなくてもいい)。
 だが強力な能力を獲得できる強化改造ウェアについては別だ。
 一般市民はそんなものを施していないし、獲得するだけでも人脈とコストが必要になるだろう。
 PCはハンターとしての経歴の中、こうしたウェアをいくつか獲得しているかもしれない。

 

 あるいはPCが明らかな人外種の場合、ウェアに相当する肉体特徴を持つ場合もある。
 たとえばスキュラのアバター(分霊)が触手のウェアを“自前の肉体能力”として持っても何らおかしくはあるまい。
 (今回の掲載カット参照)
 ただし、この場合もその触手ゆえに何らかの維持コストを支払っている扱いとなる。それは活性化した肉体ゆえの食費かもしれないし、触手が起こす問題の揉み消し費用かもしれない。

 

 ともあれ、ウェアは以下の4系統になる。
 ルールブックにはそれぞれに6種類、合計24種のウェアが掲載されている。

 

●サイバーウェア
 肉体の一部を機械と交換する強化改造。
 体内に機械機構を埋め込む場合も含む。
 眼球や四肢を強力な機械のものに変えるのがオーソドックスだが、放電能力、仕込み武器なども含まれる。

 

●マギウェア
 肉体に直接、永続的魔術処置を施す強化改造。
 専門家以外にはファッションにしか見えない。特に魔法使いでなくとも恩恵は得られる。
 様々な効果を発揮するタトゥー、体内の気脈に影響するピアスやクリスタルなど。

 

●バイオウェア
 肉体に他生物の機能を移植する強化改造。
 見た目にも異形化するが、同様のファッション的ウェアも多いため社会的ダメージはあまりない。
 感覚強化する獣の耳、触手移植、追加腕などの他に淫魔の性器を移植する場合も。もちろん、サキュバスなら自前の淫魔性器として獲得してかまわない。

 

●ナノウェア
 ナノマシンによる肉体機能の直接強化改造。
 外見の変化がなく、純粋に肉体能力が底上げされるか、何らかの変質が起きる。ファッション的なものは、一般社会でも多く広まっており、ナノマシンは社会に浸透している。もっとも裏社会には粗悪品も多く、暴走事故もたびたび発生している。
 反射神経や回復能力の強化が一般的だが、体液媚薬化や粘液肌化ナノマシンもある。

 

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 アイテムとは、様々な道具のことだ。
 とはいえ一般的な衣服だのホルスターだのを逐一購入する必要はないし、書いておく必要もない。住居だってキャラクターの設定程度に扱うのだから、似合ってさえいれば好みで手に入れてかまわない。
 データとしての“アイテム”は全て消耗品だ。
 使用すればなくなる。
 維持コストは不要だし、カスタマイズやウェアに比べれば安価だが一度きりだ。

 

 これら使い捨ての品々がルールブックには14種類、掲載されている。
 光学迷彩コート、ドラッグ、手榴弾、拘束ワイヤ、バリアドローン、魔術護符、さらには(比較的)高確率で当たる宝くじなど。
 PCはこうした品を買っておいてもいいし、武器と肉体強化のみに頼ってもいい。
  
  ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 武器こそ自動で手に入るが……結局のところ、カスタマイズ、ウェア、アイテムの入手にはクレジット(お金)が必要だ。
 初期PCが持つ100クレジットは、これらに使えばすぐなくなる。
 強力なものなら一つ獲得して終わりだろう。
 その救済として、PCは借金ができる。
 初期の借金上限額は200クレジット。
 つまり最大で300クレジット使って強化できるわけだ。
 借金をすれば“利子の支払い義務”も背負う。

 

 PCはセッションごと、最後に維持コストと利子を支払わなければならない。
 支払えなければ金策のために過酷な目に合う。
 (データ的にもフレーバー的にも)
 性的動画を投下したり、売春したり、借金主の奴隷になったりするわけだ。
 (性的でない方法も選べるようにはなっている)

 

 つまり借金しているPCはもちろん、初期クレジットを使ったPCも“依頼を成功させなければ”そういう目に合う。
 PCの実力が弱めになる引き換えに、十分な貯蓄を残しておいてもいい。単純にデータを組んだり参照したりが面倒で、さっさとゲームをしたい場合もそうするといいだろう。
 クレジットの使い道について、PLは完全に自由だ。
 よほど戦闘等で活躍しづらいものでない限り、GMからも口出しの必要はないだろう。

 

 

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 以上でキャラクターの構成要素は全て紹介しました!

 

 10種類のオリジン!
 10種類のアデプト!
 10種類の武器!(基本2種、望めば1種)

 

 これだけで1万パターン!

 

 さらに合計24種のウェアと武器ごとのカスタマイズで、単純なシステムながら独自のキャラクターが作成できます。
 借金の有無なども、キャラクターの個性に大きな影響を与えるでしょう!

 もちろん経歴、ファッション、住居等のフレーバー項目多々あり、多数の表が用意されています!

 

 次回は少し間が空きそうですが、基本システム周りについて紹介しましょう。

 


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