後日談の世界、とある廃墟の地下。
ネメシス「いるか、ドッグテイマー」
DT「んー? なんだよテメー、格下の分際で……って、
待てぇ!?」(驚愕)
ネメシス「どうした」
DT「←これだよ! これなんだよ! なんでオレ様にこんな呼び方されてんだよ!」
ネメシス「ドッグテイマーならイニシャルはDTだろう」
DT「縮めんなよ! これじゃオレ様が(ごにょごにょ)みたいじゃねーか!」
ネメシス「軍人ならはっきり発言しろ」
DT「いや、だから何でオレ様がどどど……うおおお、とにかくDTとか呼ばれてんだよ!」(必死)
ネメシス「ゾンビクイーンだってZQじゃないか」
DT「そ、そういう問題じゃねー!」
ネメシス「今更、名称で異議申し立てをしても通らないぞ」
DT「ドッグテイマーはいいんだよ!
↑だよ! 呼び方を何とかしろってんだよ!」
ネメシス「ユニーク個体だからと、我儘が通るものではない。軍人として原型体として、恥ずかしいのだが」
DT「我儘って話じゃねーよ!」
ネメシス「とにかく仕事だ」
DT「クッソ、早く要件言ってどっか行け! オレ様一人になりゃ、こんな呼び方しなくたって話は進むんだ!」
ネメシス「ああ。先日捕獲した犬をしつけてもらいたい」
DT「ケッ、犬の訓練か。ま、いーだろ。作るならともかく、躾けるのはお前らもできねーってことか、ヒャハハハ!」
ネメシス「よし、クイーン、OKが出たぞ」
ゾンビクイーンに引かれ、一匹のアンデッドが登場。
ZQ「はい~。すみません、つい拾って来てしまって……この子ったら、食いしん坊で私のゾンビも次々食べちゃうし、キメラさんとも喧嘩するしで……」
のけものホリック「がるるる……」
DT「おい、待て」
ネメシス「どうした」
DT「こいつ、犬じゃねぇだろ」
ZQ「えっ」
のけものホリック「がるぅ?」
ネメシス「まあ、アンデッドだから違うと言えば違うが」
DT「そういう問題じゃねーよ」
のけものホリック「きゅーん」
ZQ「あらあら、意地悪言われて落ち込んじゃったじゃないですかー。DTさんのハウンドだってアンデッ……」
DT「名前を略すんじゃねー!」
ZQ「ZQって呼んでくださっても構いませんのよ?」
DT「お前のことじゃねーよ! だいたいなんで、コイツだけ、名前がやたら長いんだよ」(指さし)
のけものホリック「がるる」
ネメシス「NHじゃ誰だかわからないだろう」
ZQ「セリフも短いですし……」
DT「オレ様だって初登場だし、基本ルールだけじゃ誰だかわかんねーよ! いきなり、ど、DTとか、誤解されちまったらどーすんだよ! 責任とれよ!」(赤面)
ネメシス「クイーンは一応目上なのだから、口調を正したまえ」
DT「クイーンに言ってる話じゃねー!」
のけものホリック「この人だいじょうぶ?」
ZQ「この暑さのせいでしょうか」(おろおろ)
DT「待て、コラ」
のけものホリック「がうぅ」
DT「てめぇ今、明らかにしゃべったよな?」
ZQ「ああ、ドッグテイマーさん、動物とお話するタイプですのね♪ 私もこの子とずいぶんお話してるからわかりますわ~」
ネメシス「なるほど、意外な一面ということか」
DT「お、お前ら、いい加減にしとけよ?」(ぷるぷる)
のけものホリック「くぅーん」(すりすり)
ZQ「さすがDT、すっかりなつかれてますわね」
ネメシス「たいしたものだ。やはりDTは違うな」
DT「お、おおおおオレ様は……」(ぷるぷる)
ZQ「では、その子のこと、お願いしましたわ~」
残される二人。
DT「は、ははは……」
のけものホリック「がぶがぶ」
DT「おい、のけもの野郎」
のけものホリック「うるせーDT」
DT「やっぱ、しゃべれんじゃねーか!!」(キック)
それが一人と一匹の出会い。
ハートフルで暖かな日々の始まりでした……。
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こんな話はまったく載っていませんが、
『ネクロニカ・アンソロジー2 終末の安息』
を、よろしくお願いします!
(宣伝小話のつもりがなんだか長くなって変な話になってしまいました)
サプリのシナリオボスがいきなり登場ですみません!
たぶんネタバレにはなってません!
ちなみに合同誌内では……
かわいいかわいいサマードレスZQさんが、浜辺ではしゃぐSSを書きました!
(とてもほのぼのした話です! 少なくとも書き始めた時はそのつもりでした!)
器械さんに挿絵を描いてもらいました!
8/14(金)西館れ-52b でお待ちしてます!
続きはないんですか?(チラッ
ちなみに委託販売は秋葉原のイエローサブマリン限定ですか?